とあるポスターに思うこと
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よつば個別指導塾ときわ台校の坂本です。
自習室に毎日誰かが必ず残っていて、いつも「頑張ってるなぁ」としみじみ感じます。
それを見つつブログを更新しているのですが、ふと壁のポスターが気になりました。
中学受験の模試のポスターです。
まぁ首都圏模試なのですが。
でかでかと「中学受験の目的は幸せです」と書いてあります。
なんだか、
わざわざ「目的は幸せです。」と書かねばならないくらいに、中学受験に不幸を感じる人がいるのか
と思いました。
おそらくこのキャッチコピーをつけた人は「改めて中受の目的が『幸せ』だということに気付いてもらって、ハッとさせよう」と思ったはずです。
ということは「世の中には中受で不幸を感じている人が多い」と考えたのでしょう。
幸せって何だっけ、とかいうさんまの歌みたいなことは置いておいて、中学受験が辛くなる理由は何でしょうか。
クラス分けで上に上がれない?
子供が行きたがらない?
宿題が終わらない?
志望校の判定が上がらない?
本番で落ちてしまう?
まぁ、無限に湧いて出てきます。
悩みは尽きません。
どうすれば幸せになれるかなんてことは、私には分かりません。
幸せになる方法なんてものは、巷に溢れる詐欺師に任せます。
ただ、受験を有意義に終わらせる方法は知っています。
私が塾講師人生で思う、受験における大切な心の在り様は、
・なるべく他人との比較をしない
・「絶対に××しなければならない」思考を止める
上記の2点になります。
①なるべく他人との比較をしない
おそらく受験、特に中学受験における不幸の90%を占める原因がこれです。
受験業界は競争が大好きです。
というか、人は優劣を見つけて快感を得ようとします。
そういう生き物です。
偏差値がどれくらいだ、クラス順位がどれくらいだ、××さんのお子様は○○中学に合格した…
すべて他人との比較です。
人間は他人との間でしか生きられない動物なので、「比較」は仕方のないことです。
しかしそれに囚われすぎてはいけません。
②「絶対に××しなければならない」思考を止める
絶対に合格しないといけない、絶対に偏差値を5上げないといけない、絶対にこれを出来るようにしないといけない…といった思考は人を追い詰めます。
冷静になって考えると、絶対にしなければならないことなんてほとんどありません。
上記の①と②が組み合わさると、最悪といってもいいかもしれません。
クラスの他の子が出来ているんだから、絶対に自分も出来ないといけない。
××中学校に合格した子がやったんだから、絶対に我が子もやらないといけない。
なんて思考が危険です。
「出来なかったら落ちちゃう」
「やらなかったら落ちちゃう」
と、不安に陥ってしまい、保護者様と生徒さんの両方の精神が削られていきます。
なるべく他人との比較を止めて、やれるだけを全力でやる。
そんな理想論めいたことが、本当に出来るのかどうかは分かりません。
椅子が10脚あって、座りたい人が20人いたら、競争です。
社会人になっても、そんなことばかりです。
(むしろ競争と比較、淘汰が人間の本質かもしれません。)
しかし少なくとも、私はそれを煽るようなことはしたくないと思って指導をしています。
その子個人の持っている全力は出してもらう。
でも、それはその子個人のこと。
「他の子は出来るから」といった物差しで見てはいません。
幸せになれるかどうかは分かりません。
ただ卒業生たちが「勉強してよかった」と言ってもらえるような受験させてあげたいと思っています。
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