効率的、非効率的
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よつば個別指導塾ときわ台校の坂本です。
私は「効率的や理論的という言葉が好きそうだよね。」とよく言われます。
「いつも何か計算してそう」とか「ガリ勉そう」とか。(半分悪口ですよね…?)
おそらく日々屁理屈をこねているのに加えて、理系の大学を出ていることも関係しているのでしょう。
実はそう見えるだけで私自身は「非効率的」で「オカルト派」です。
で、なんで効率的、非効率的の話をしているかというと先日Instagramの広告でこんなのがありました。
「効率的な塾経営を行う方法!」
へー、と思いつつ流れている画像を見ると、
「映像授業により、講師人員削減!」
「映像授業の追加受講により、生徒単価の向上!」
と記載がありました。
ふむ、確かに仰る通り。
タブレットやPCを使って映像を見せる。
講師はそれを見て、生徒が分からない時に質問に答える。
これならば生徒10人に講師1人ぐらいでまわるはずです。
うん、効率的。
現に高校生は良くスタディサプリを使っています。
学校ではタブレットが配られ、映像授業は台風並みの追い風でしょう。
他塾も軒並み、映像授業の受講をコースとして作り始めています。
まさに教育のICT化です。やらない手はないでしょう。
でも、私はやりません。
非効率的な人間だからです。
…というのは冗談です。
ICT化を批判する意図はありません。
ただ純粋に私の信念と合わないだけです。
私は「1・2・3・ダーーーーーー!!!」とか言いながら生徒とじゃれあっています。
今や猪木を知ってる生徒も少なくなってきましたが、まぁ小学生はまだ笑ってくれます。
(中学生は引くのでやりません。)
「急に何を言ってんだ」と思われるでしょうが、猪木は私の中学時代の塾の恩師が好きだったプロレスラーです。
つまりはそういうことです。
勉強を教えるだけなら、塾は要りません。
映像授業でもオンラインでも何でも出来ます。
映像授業をやっている講師もプロなので、教え方も上手でしょう。
ではなぜ塾は存在するのでしょう?
それは、
「もちろん成績は上げて欲しい。でも、その中で我が子には人として成長してほしい」
という想いが保護者様にはあるからだと思っています。
幼少期に出会う大人は本当に大切です。
子供は、自分の親族、学校の先生、習い事の先生、基本的にこの3つしか大人に会いません。
そこでその大人たちに「どんな言葉をかけられるか」がこれからの人生に大きく影響します。
私も研究として他塾の映像授業を見ていました。
当たり前ですが「どれだけ短い時間で」「どれだけ重要な語句を」「どれだけ分かりやすく」伝えるかに全て注力されています。
そこに猪木の物まねは存在しません。(まぁこれは不要ですが。)
その映像授業を見て、生徒は生き生きと机に向かってくれるのでしょうか。
勿論youtuber講師なんかは塾の映像授業に加えて「面白可笑しく」話をしてくれるでしょう。
でも、
「××君には、こうなって欲しいから、テスト前の×月×日に塾に来て欲しい。」
なんて言葉はかけてくれません。
そこに「個人を想う心」は存在しません。
映像がかける言葉はいつだって「大多数」に向けてかけられる言葉です。
それで本当に「人生に残るような導き」が出来ると思えないのです。
もし私の両親が「ひたすら映像やPCだけを見て学んでいくような塾」に私を入れていたら、私はもっと「効率的」に生きていたのかもしれません。
そういう意味では猪木の物まねをするような塾に入れてくれて、本当に感謝をしています。
別に教え子たちに「1・2・3・ダー」と言って欲しいわけではありません。
しかし、大人になった時に「こんな先生がいてさ…」と苦笑してくれるような、そしてほんの少し人生を楽しく歩めているような、そんな教え子たちを育てたくて今の塾を作っています。
非効率的ですが、映像授業はやる予定はありません。
(やったとしても料金を取るのではなく、「スポット的な解説用」ぐらいでしょう。)
今日は子供たちにどんな言葉をかけようかな、と思いつつ日々授業に向かいます。
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