マシュマロの話
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よつば個別指導塾、講師の木田です。
いつも投稿をご覧いただきありがとうございます。
中学生に勉強量について指導をするとき、特にテスト前ですが、「マシュマロテスト」の話をたまにします。
1行で説明すると、4歳児にむけて、
「マシュマロ1つあげる。でも15分我慢したら、マシュマロ2つあげるよ。どうする?」
と伝えて反応を見たという実験です。
この結果、2/3の子どもはマシュマロを食べてしまいましたが、1/3の子どもはマシュマロを我慢し、1つ多くもらうことができました。
我慢した子たちは、マシュマロを自分から遠ざけてみたり、目を瞑って意識しないようにしたり、椅子から立ち上がって部屋の隅に移動したり、と様々な工夫が見られました。
その後行われた追跡調査で、食べた子たちと食べなかった子たちの大学進学適性試験(SAT)の点数には平均210点ほどのひらきがあることがわかりました。
この話をして、子供たちに問います。
「今の君たちにとってのマシュマロはなんですか?」
するとたいてい上がるのが
「ゲーム!」
「スマホ!」
「Youtube!」
…ひょっとすると大人でも熱中してしまうような、魅力的なラインナップです。
個人的に三種の神器と呼んでます。
テスト前はこれらは我慢したほうがいいのは子どもにもわかります。
「でも先生、わかってても止められないんすよ!」という心の叫びが聞こえてきます。
でも意外と、「じゃあこれらを触らない、我慢するために、何をどう工夫する?」
と聞くと、結構いい答えが返ってくるんですね。
一番多いのは「親に預ける。」
いいですねー。パスワードを母親に決めてもらう、というのも多いです。
しかしこれは親子喧嘩の火種になりやすい。
次に多いのは「時間を決める。」
しかしこれはたいていなあなあになって結局解決しないのでオススメできません。
それができれば最初から困らないわけで。
次が「勉強してるときに手元に置かない。リビングに置いておく」
これもひとつ前と一緒で結果グダグダになって終わります。
秀逸なものとしては、「設定した時間がたつまでは決してあかない箱を買う」。
というのがありました。
鍵式でもナンバーロック式でもなく、ホントに開けようがないらしいです。
ネットで3000円で売られているらしい。買ってみようかな…
あとは「自習スペースを有効に使う」が多いですね。
特に「家族以外の周りの目がある環境」というのが自制心を保ちやすい環境のようです。
子どもたちから出てくるアイディアはざっと毎回こんな感じです。
そして実際に自分で考えた方法を実践してもらうと
「物理的距離を置く」ことと、「場所を変える(周りの目があるところでやる)」という要素を含んでいるものの成功率が高そうです。
どの方法でも結果として自分をコントロールできれば問題ありません。
自分なりの方法、お子様なりの方法を見つけてみましょう。
ちなみに「自分で自分をコントロールしようとする意志がある」ことが大前提です。
決してあかないハコがあっても、それにスマホを入れようと思うかは別の話ですから。
保護者の方の中にもここで頭を抱える方が多くいらっしゃいます。
こればっかりはすぐに解決できる方法はありませんが、またの機会に書いてみたいと思います。
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