「出来ない」と「しない」の違い
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よつば個別指導塾ときわ台校の坂本です。
以前の個別指導塾で教室長をやっていた時、よくお母様たちから「うちの子、文章題が出来ないんです!」という相談を受けていました。
私は「そうなんですね」と相槌を打ちつつ、いつも「文章題が読めないのかな?それとも読まないのかな?」と考えていました。
「読まない」ってどういうこと?…と思われるかもしれません。
文章題が読めないというのは、そのままの意味で「文章の意味が読み取れない」ということです。
読まないとは、
だって、だいたい見えてる数字を足し引きすれば答えになるから読むの面倒じゃん?
とお子様が思っているということです。
文章題が出来ない、というか文章題で失点してしまうお子様の8割くらいが実はこの「読まない」だけな気がしています。
小学校低学年の時の文章題は基本的に簡単です。
ぱっと見える数字をその単元で習う計算でするだけです。
ほとんどのドリルがそうなっています。
低学年のうちにそういった問題をたくさん解かせられ続けた子供は学習します。
これ、もう読まなくて良くね?めんどくさいし。
と。
そういう風に学習した小学生は高学年になって、ばったばったと文章題で失点をしていきます。
少しずつ複雑になってくるからです。
しかし、塾に来て、一緒に問題を読むと案外スラスラと解きます。
そう、彼ら彼女らは「読める」んです。
ただ「読まない」だけなのです。
そして理由は前述の通り、読まなくてもだいたい当たるからです。
上記は文章題についての話ですが、これは単純な計算についても同じことが言えます。
計算ミスが出る子には様々な要因がありますが、その大きな比重を占める原因の一つが、だいたい当たってるからいいじゃん、というメンタルです。
そういった子は、実際計算問題をテンポよくサクサクと解けます。
そして20問中17問くらい正解して「だいたい出来た」と満足します。
これでは一生計算ミスはなくなりません。
文章題にしろ、計算ミスにしろ、それ自体は大したことはないのでしょう。
しかしこの意識はどこかで変えていった方が良いです。
ちゃんと意識して「ここは本気を出す」と切り替えられれば良いのですが、人は案外そう簡単に切り替えられません。
入試本番だけ本気出して読む、なんてことが出来ないのです。
そしてさらに入試だけなら最悪良いのですが、これが人生の生き方になってしまうと良くないんじゃないかなぁと思っています。
頭の中の考えは、人の行動に影響を与えます。
「だいたい上手くいっているから、俺はこれくらいでOK。」と考えて、実力を100%出し切らないような人になってしまっては勿体ないように思います。(もちろん多少斜に構えるのが人間ですが…)
生徒たちも(私もですが)すぐには行動を変えられません。
でも「100%出し切らないとな」と常に意識しているだけでも違うような気がしています。
そういった意味で日々の指導でも教え子に伝えていこうと思います。
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