都立入試問題を解いて(2)
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よつば個別指導塾ときわ台校の坂本です。
前回は令和5年度都立入試問題の数学、英語、国語について書いたので、今回は理科と社会について少し書きます。
都立入試問題を解いて(1)
https://yotsuba-kobetsu.com/column/post-237/
令和5年度都立高等学校入学者選抜 学力検査問題及び正答表
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/ability_test/problem_and_answer/release20230221_09.html
【理科】
これは毎年思うことなのですが「なんでこう分かりにくく問題文を書くんだ」という感想です。
「ちゃんと読めば分かる」としたり顔で説教してくる教師の顔が目に浮かびますが、私はどちらかというと「分かりにくいよな!!!」と生徒と一緒に騒いでいる派です。
そういう意味では大問2の問2は差がついたと思います。
ほとんど問題文、意味ないですけどね。濃度計算と密度の話だけです。
あとは大問6の問3は差がつく問題です。
これをさくっと解けるかどうかが上位層との分かれ目になります。
しかし上位層になればなるほど、一般化して考える癖がついているので(良いことですが)、おそらく苦戦しそう。
ここはグラフから発熱量が同じになる点をさっと見つけて、具体的な数値で比を出す方が本番は早く解けそうな気がしています。
【社会】
知識の丸暗記をしなくても、問題文をよく読むと解けるのが都立社会の良いところだと思っています。
そういった意味では、固定資産税が地方税か国税かなんて聞くのは辞めて欲しい…。
知らないと無理ですからね。ただのクイズ。
そういった意味では同じ大問の問2も「令和3年に改正された公共料金は何でしょう」というクイズになってしまっていて残念。せめて所管省庁の名前でもあれば、多少問題文の意味もあったでしょうが。
歴史はひたすらに「時系列順に並べさせ続ける」という問題。
地理はひたすらに「各土地の特徴を大まかに知っているか聞く」という問題。
そういった意味では、年号をぶつぶつ唱えるとか、山脈名を一個ずつ覚えるとか、細かな知識系は全く不要なのが都立社会の特徴です。
それが良いか悪いかはまた別の話なので、次のブログの話題にでもすることにします。
(※暗記に関しては下記の談話にあるように、一定量が必要だと思います。
開成・元校長の柳沢幸雄「優秀な子」に共通する、ある能力とは?
https://toyokeizai.net/articles/-/476743)
5教科全て解いて、つらつらと感想を書きました。
色々書いておきながらですが、都立入試問題は毎年とても素晴らしいと思っています。
万遍なく、奇抜なことをせず、ど真ん中ストレートです。
この世にはひねって難しい問題を出したがる人もいますが、そんなこともせず。
そういった意味では、日々の指導のひとつの目安にもなるので、私も毎日勉強です。
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