目的地がないとき
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よつば個別指導塾ときわ台校の坂本です。
いつも「タイトル」から書いて、本文を書き始めていたのですが、今回本文から書いてみようと思い立ちました。
とはいえ、目的地のない文章なのでなかなかにまとめるのが大変そうですが…。
そういえば、人を疲弊させる良い方法があるそうです。
それは「目的が分からないことを終わりが見えない状態でやらせ続けること」だそうです。
穴を掘って、それを埋めさせるという無意味な行動を繰り返しさせる…なんて話は有名ですが、まさに上記のことに当てはまります。
意味のない穴掘りを延々とさせられて、やっと終わったかと思えば埋めさせられる。
しかも何回繰り返せば終わるのかも分からない。
やらされているうちに、どんどん疲弊するでしょう。
まるで、勉強をやらされている子供たちのようじゃないですか。
いやいや勉強の目的や意味は分かってるでしょ?と思われるかもしれません。
確かに生徒に「何で勉強するの?」と聞くと「将来の役に立つから」なんて答えが返ってきます。
しかしそんな漠然とした目的で、意欲的になれるでしょうか?
「将来××の仕事に就きたいから勉強する!」なんて言えれば、それが立派ですが、みんながみんなそんな強い意志を持って日々生きられるわけではありません。
むしろ「将来やりたいことなんてないし、むしろ分からんわ。」「ご飯食べて、動画見られれば良いし。」ぐらいの子の方が大半な気がします。
(というか子供たちは「大学」や「仕事」なんて未経験で分からないのに、どうして大人たちは「将来の夢」を決めさせようとするのでしょうか。だってまるで、ニューヨークに行ったことない人に『ニューヨークに行ったら何したいですか?』と聞いているようなものです。ニューヨークならまだしも、子供たちからしたら「将来」は「ラトビア」レベルに知らない場所でしょう。)
なので、子供からすれば「『将来のため』という良く分からない未来のために、苦行を延々とさせられ続けている」ということになります。
世の中の大人の人に、
「将来の健康のために、たばこをやめましょう。」
「将来の健康のために、お酒をやめましょう。」
といって、行動できる人がどれくらいいるのでしょう。
むしろ文句をいいつつ、塾に来ている生徒たちの方がよっぽど偉い気がします。
とはいいつつ、「勉強できないのが当然ならやらなくてもいいね」という訳にはいきません。
多くの塾が生徒のモチベーションに関して、様々な働きかけをしています。
一番多いのは「生徒に夢や目標を見つけてもらい、自発的に勉強してもらう!」なんて謳い文句です。(某なんとかスイッチはそんな感じです。)
それが悪いとは言いませんが、「盲目的に「これが目標である」と信じ込ませて行動に移させる」ことが私自身は好きではありません。
もちろんちゃんと夢を持っていることが一番なのは間違いありません。
私も生徒と将来の話をします。
しかしふと出てくる「ねむいっす。」という言葉の方も好きです。
「ねむいよな。じゃあ空気椅子で勉強してOKだよ。椅子取ってあげるね。」なんて話しながら勉強してもらいます。
モチベーションは「塾が楽しい」と思ってくれる分で十分です。
あとは、私が「この子を合格させるためには、今ここまで出来てなければならない」という指針をもって日々の授業に臨んでいればいいのです。
そうしてある時、ふと「先生、俺××高校行こうと思うんだよね」と言ってくれた時に、自然とそこに戦えるような状態を作っておくこと。
それが私の仕事です。
「うちの子、目的意識がないんです」
いいじゃないですか。
そのためにガイド役がいるんですから。
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